兄妹−クリスマスイブ編



8.クリスマスイブ編



A「はぁ〜またフラれた(*´-`)ちくしょー!


『◯◯くんは好きだけど…私より大事な人、いるでしょ?』


ってどーゆー意味だよっ!いたら告白なんてするかってってんだ!……女ってよくわかんねー💢


あーあ今年のクリスマスも男同士かぁ〜」


−駅前−


A「く〜どこもかしこもカップルばっかじゃねーかっ!「リア充爆発しろっ!」なんてよく聞いたことあっけど…よく言ったもんだ!その通り!あんたはエライ!

ん…あれ?なんか忘れてるよーな……げっ!そういえば!フライドチキン予約すんの忘れたっ!ひえーっ!◯◯に殺されるっ!」


−某フライドチキン屋−


A「ハァハァ!間に合ったか?…本日は予約者のみの販売となっております…

なっ!マジ?……死刑執行だな…こりゃ…ははは

いーやまだだっ!まだ間に合う…!スーパーへゴー!!」


−スーパー−


A「あっ!あったー(☍﹏⁰)…ん?イマイチ形が違うよーな気もするが!まぁいいか!」


−家−


A「ただいま〜おー寒ぶっ!」


B「おかえり〜にぃに〜♫」


A「おー」


B「あれれー♫早いね〜?ははーん...またいつものパターン?♫」


A「そそっ!いつものパターン。着替えてくるよー。」


B「え!?ヤバイよっ!危険だよっ!この人悟りをひらいちゃってるよ!

フラれすぎて感覚が麻痺しちゃってるよっ!(ぶつぶつ)」


A「なーに1人で盛り上がってるんだ?明日は2人とも予定あんだから、今日は一緒に飯食おうって言ってただろ?」


B「にぃにが成功したときをのぞいて、ねー」


A「あーそんなこともあったなぁ〜」


B「さっきでしょ!ついさっき!そんなどこか遠い日を思い出すように言わないでよっ(ぶつぶつ)」


A「ん?◯◯?なんかいったか?」


B「はぁ…なんでもなーい」


A「ってか腹へったぁ〜。晩飯できたのか?」


B「あっ!うん!にぃにのメインまちだったよーっ♫ほらっ!」


A「おぉーっ!豪華だなっ!全部◯◯がつくったのか?」


B「もー他に誰がつくるのよっ!」


A「そーだったなっ!わりぃっ!」


B「にぃにっ!フライドチキンもって来て〜お皿に移すよ。」


A「はいっ!コレっ!なーなーもう食べていいかっ?」


B「ちょっ!ちょっと待ってて、もう子供みたいなんだから。」


A「へへへっ!」


B「あれ??………ねぇにぃに……」


A「うん?どーした?どーした?腹へったぁ〜まだかぁ?」


B「予約…したの?」


A「あーわりぃ!予約間に合わなくて…スーパーで買ってきちゃったんだっ!一個だけしかなくて焦ったよ!ははは」


B「私…一週間前に言ったよね?」


A「オレもいろいろ忙しくてなっ!なかなか行けなかったんだよなぁ〜」


B「へぇ?そうなんだ…じゃあ、にぃに?…買うとき、ちゃんと確認した?」


A「あぁ〜慌ててたからなぁ〜それもってすぐレジにいったんだよね…ははは…(笑)

ん?あれ?なんか…怒ってらっしゃいます?」

B「……うん♫」


A「えっ!!でも!そんな!なんで?」


B「にぃに〜♫これ読んで〜♫」


A「えっ!どれどれ…てばさき…手羽先!?あ、あのっ!それはっ!…なんかの間違いで…」


B「どこの!誰が!フライドチキンと手羽先を間違えるのかなぁ〜♫」


A「えっと、あの!それは…!そうだ!スーパーですり替えられたんだ!...た、たぶん…」


B「っ!わかりやすい言い訳するなぁぁあ💢」


A「ひぃぃぃぃぃーっ!ごっ!ごめんなさぁぁぁい」


B「にぃにっ!外で正座っ!」


A「...ま、マジ?」


B「マジ!!」


−外−


A「おーさぶっ◯◯のやつ、そんなに怒んなくてもいーじゃん。まぁ〜オレが悪いんだけどさー

いててっ!筋肉痛!いってぇなぁ〜」


−15分後−


B「にぃに〜?」


A「おっおぅ…」


B「はいっ!これっ!お願いしていいかな?」


A「えっ!なんだよコレ」


B「予約票…にぃにが忘れてるかもって思ったから...一応私も予約しといたよ」


A「えっ!…そうなのか…」


B「うん…取りにいってくれる?」


A「許してくれるのか?」


B「にぃにが取りにいってくれるなら…あ!あとそれと、もう変な嘘つかないで!」

A「ははは…わりぃ。了解だ!いってくる!ちょっと待っててくれ」


B「にぃに!気をつけてね!」


A「あぁ!」


−リビング−


B「にぃにがずっと日雇いバイトしてプレゼント買って、告白の準備してたの私知ってるもん。ちょっとだけ邪魔してみたかっただけだもん」


B「あーあー...にぃにに悪いことしちゃったかなぁ〜ご飯温めなおしとこーっと」


−玄関−


A「ハァハァたっただいまっ!◯◯!買ってきたぞー!」(玄関で倒れる)


B「えっ!ずいぶん早かったね!うわっ!」


A「ハァおうよ!今のオレはボルトにも勝てるぜ!ハァハァ!」


B「そんな急がなくたってよかったのに、まだご飯温めなおしたばっかだよ?」


A「えっ!そっか!それより◯◯!外来てみろよっ!」


B「うん?」


A「どうだっ!どうりで寒いと思ったんだよな〜」


B「えっ?うわぁ〜雪だぁ〜♫」


A「へへっ!それと◯◯!はいっ!メリークリスマス!」


B「えっ!にぃに?うそ!?」


A「わりぃな、あんま高いもんじゃないんだけど…あの子の分は手持ちでなんとかなったんだけど…◯◯の分がちょっと足りなくて…バイトすることになっちまったんだ」


B「えっ!?そんな……私、邪魔しよーと..」


A「おっおいっ?どーしたんだ?あちゃ〜またオレなんかやらかしたか?ははは」


B「!?にぃに、ちょっと後ろ向いて!」


A「おっおう…」


ドンっ(頭を背中に当てる)


B「ぐすっ…ありがと…ごめん」


A「ははは…おう」


B「ぐすっ…ありがと…大好き(超小声)…」


A「おう」


A「そうだな『私より大事な人いるでしょ?』か…まぁ確かにフラれる理由としては的を射てるのかもしれねーな、ははは」(心の声)



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