−契約−
「…我の眠りを妨げる者よ…貴様は誰か?
ふむ…やはり…か。我に近づく幾多の猛者に何度も問いかけてはきたが…もはや我が主(あるじ)は存在せぬのかもしれんな…
ん?おい小僧...何を驚いておるのだ?
…もっ、もしや我の声が聞こえるのか!?
なんだと!?ふふふ…おもしろい…。
小僧!我を強く握りしめてみよ!
おぉぉ!金色(こんじき)のオーラ…くくく…ふはははは!だが…これは王家の…何故こんな貧相な小僧が…まぁいい
お前、名は?ふん…なるほど…そういうことか!
よかろう。ではお前に問う。
...お前にとって力とは何か?
……そうだ!力とは武器そのもの。使う者の心によって尊きモノ、悪しきモノと姿形(すがたかたち)を変化させることが可能だ。
だがより強力な力は、使う者の心を腐らせる。
お前は…己の生涯をかけて自身の心と向き合い、戦い続ける『覚悟』はあるか?
ふ…愚問だったな…承知した。
さぁ!我をこの台座から引き抜け!これよりお前を我が主と認めよう。
そして叫べ!我の名を!精霊に鍛(きた)えられし我が名は…聖剣!エクスカリバー!!」
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