−責任の重み−
「バカモノ!!貴様のやったことは明らかに軍規違反だ!
単独で突入するなど、何を考えている?
貴様の軽率な行動のせいで、もし小隊が全滅していたらどうするつもりだったんだ!?
はぁ…それで?なぜだ?なぜ首席だった貴様が軍規を無視してまで特攻などしたんだ?
なに?エースになりたかっただと?
むぅ…なるほどな…だが貴様は少し思い違いをしているな…エースとは、ただの称号だ。なろうと思ってなれるものではない。
憧れるのは多いに結構。だがな、仲間を危険にさらすようなバカはエースとは呼べん。
おほん!まぁ、なんだ…ここだけの話だが...私も貴様と同じ行動をとったことがある…
こことここの傷、その時の銃弾の跡だ。その時は隊を救った英雄ともてはやされた。...が、死者4名、重症者2名、隊は全滅したも同然だった。
当時の私はそれが最善だと信じて疑わなかった。だが今思えばあの時撤退していれば、一人でも多く無事に帰すことができたのではないかと考えることもある。
私はエースの称号を受け取ったが、素直に喜ぶことはできなかった。部隊の仲間の命を引き換えにした証に見えてしまってな。
貴様は昔の私とよく似ている…だから、間違った道へ進んでほしくはない。
貴様は優秀な兵士であり、素質もある。だからこそ、前ばかり見るな。足元もよく見ろ。周りに注意し、仲間を大切にしろ!私は貴様に孤独なエースよりも、皆に信頼される「隊長」になってくれることを期待している!
まぁいい。では罰則を伝える!取り敢えず1週間のトイレ掃除。反省文を提出の後、部隊に復帰だ。小隊のみんなにはちゃんと謝っておけよ?わかったな?以上。
ふぅ…さて、だが軍規違反は軍規違反…通常なら銃殺刑だ。あんな罰則じゃ上は納得しないだろう…
誰かが身代わりにならなければな…
フン、若い奴の将来は私が守らなければ。
…責任をとること…それは私の役目だ…
〇〇がんばれよ。
…それじゃあ…いくとするか!」
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