つよーいおじさん

−つよーいおじさん−

「おーと！突然背後からキックなんて趣味悪いねぇ坊っちゃん。おかげで美味しい美味しいおでんの汁、こぼすとこだったじゃないか！

取り敢えずキックとかパンチするなら俺の許可取ってよね！まぁ許可出すかどうかはわかんないけど！ｗ

ん？...はぇ？今なんて？俺を倒すぅ？

んー倒すなんて大層綺麗な言い方だけど...「殺す」の間違いだろう？

「倒す」とかいう言い回しは街を救う正義のヒーローの真似だろがな...命を潰してることには変わりねぇからな。

今後そういう言葉づかいには気をつけて...っておい！きちんと人の話を聞け...ん？なんだ？ぶつぶつちっせぇ声でよぉ...聞こえねーぞ？

おーおーこりゃあ威勢のいい坊っちゃんだねぇｗう〜ん、若い！若いっていいねぇ〜

あっ、それと言っとくけど...そんなの無謀だよ？

まっ、確かにな...所詮俺なんてお前みたいな見る目のない貴族からみたらただの下民だな...

が、しかーし！お前は愚か、お前が憧れ慕う兄貴だって俺には勝てやしない...これは決定事項だ...わかったか？

おら、わかったらさっさと去りな。

おでんの汁飲むのに邪魔だよぉ！ゞ(o｀Д´o) シッシ

あーもう！なんだよ早くどけって言って...ほう？...その宣言は本気か？

ハッ！予想以上だねぇ。これまで、俺をここまで本気に相手した奴なんていなかったんだよねぇ...まぁ貴族からしたら俺なんてただの薄汚れた下民ふぜい...本気にならない奴らが多くてね。

でもまぁそんな奴らは弱いフリしてぎったんぎったんだけどっ☆

うんうん、いいよいいよ〜そのくらいの勢いと根気がなきゃねぇ！

ふふ...まさかこんな、俺の身長の半分よりちょっと上かな？って感じの子が、俺に戦闘をガチで申し込んでくれるなんてね...おじさん感動(*´□`*)♡

...じゃあちょっと、おじさん本気出しちゃおっかな？早々にくたばんないでね？坊っちゃん」

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