−懺悔−
「そうか…逝ったか…もうよい…さがれ。…しばし1人にしてくれぬか?
私は武家(ぶけ)政治を確立したかった。
以前のような皇族(こうぞく)と貴族だけが利益を得て庶民が苦しむ時代にまい戻らせるわけにはいかぬのだ。そのためには個人の感情は捨て、鬼となり沙汰(さた)を下してきた。その判断が間違っているとは思わぬ。
だが!それがそなたの命を奪うことになるとは…
然様(さよう)な運命(さだめ)がまっているのならば…そなたに会いとうはなかった…
くそっ。立場とはなんなのだ!何故私が弟を殺さねばならぬのだ!そなたの忠義は本物だったのいうのに…
周りの視線が私にそなたを殺せと言うのだ。
恨んでくれてよい。ののしってくれても構わぬ。
ただ今…今だけはそなたのために涙を流すことを許してほしい。
九郎(くろう)…愚かな兄ですまなかった。 」
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